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九州の3月期企業業績が出そろいましたのでまとめました [企業動向]


今日の福岡は昨日ほどの快晴ではありませんが
風も爽やかで過ごしやすい一日です。

九州の3月期業績が出そろいましたので
為替、原油価格の観点からちょっとまとめてみました。
文章はいつもの通り自分で書いたものをペースとしています。
 
今年に入って円高に大きく振れた為替。九州でも輸出企業を筆頭にその影響を受けた。
安川電機(北九州)は前期1ドル=120・8円としていた為替の想定レートを110円に修正。
営業利益を66億円も押し下げることになる。経常利益の見通しは4期ぶりに減益になる見込みだ。
1円の円高が約800万円の減益要因になる日本タングステン(福岡市)も
為替動向には神経を尖らせている。

西鉄決算.JPG

一方、原油価格の変動も企業業績に光と影を落としている。
西鉄は軽油価格の下落により、運輸業は収益が14億円分拡大。
スターフライヤー(北九州市)も燃料価格下落が大きな要因となって
経常利益、純利益とも過去最高を記録した。上場初の配当も実施することになった。

半面、大幅下落で企業業績を下支えしていた原油価格については、今後の上昇を懸念する声が多い。
液化天然ガス(LNG)は原油価格に連動するため、
西部ガスは「前期はLNG価格の下落を織り込んでいたが、その反動が出るだろう」と
17年3月期は減収減益を予想。
軽油価格下落に伴う西鉄の14億円分の収益も減少する可能性が高い。
16年3月期には原油安で5000万円の経費削減を実現したオーケー食品工業(福岡県朝倉市)も
原油価格の上昇を予想し、今後については楽観視していない。

日常生活に大きな被害をもたらした熊本地震。その影響が企業業績にも広がっている。
九電は地震の影響で多数の鉄塔や送電網に被害が発生。数十億円程度の損失を見積もっている。
同社は「すべてを費用として計上するわけではない」と17年3月期への影響は明らかにしていない。また、企業の電力需要が減少したことから電力の販売量も減った。
 
熊本県益城町などに物流センターを構えるヤマエ久野(福岡市)は、
その修繕費などを特別損失に計上する。
17年3月期の経常利益は5%増の46億円を予想しているが、
純利益は32%減の23億円にとどめている。
西部ガスは現状では熊本地震の災害の被害が確定できていないため、
「ガス販売への影響は予測できない」としたものの
「4、5月のガス販売量はかなりの影響を受けるだろう」としている。

ナフコ(北九州市)は店舗の被害などで最大12億円億円を見込み、純利益を7億円下方修正した。
西鉄は現時点で把握できる地震の影響を3億円と算定。
売上高、純利益ともに同額の押し下げ影響を織り込んでいる。
同社は「旅行事業に影響が出る可能性がある。回復には若干の時間がかかるだろう」としている。
 
ヤマックス(熊本市)は熊本、福岡両県の3工場が被災。在庫のコンクリート製品が破損し、熊本県内の工場では一部生産設備も故障した。地震関連で1億6000万円程度を17年3月期に特別損失として計上する。



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