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春めく福岡と金融機関の動き [地域金融]

今日の福岡は昨日の快晴とはうってかわって朝から雨です。
ですが気温は高く、日に日に春の足音が聞こえてきます。
桜の名所、舞鶴公園では桜の花びらもちらほらほころんでいます。

さて、福岡銀行を中心とするふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が
長崎の十八銀行(長崎市)と統合することになりました。
正確にはFFG傘下の親和銀行(佐世保市)と合併し、その後グループ入りですが。

この統合、FFGのこれまでの戦略とはひと味違います。
親和銀行や熊本ファミリー銀行(現熊本銀行)は救済型の統合でしたが、
十八銀はそこまで行き詰まってはいませんでした。
この統合は昨今の金融再編の先を見据えたものだといえるでしょう。

つまり、他の健全行への声かけがしやすくなると言うことです。
FFGの意向としては
「その地域を任せる拠点銀行として扱いますから、ぜひともグループ入りして下さい。
手荒なことはせずに優しく優しく扱いますから〜」と言った感じでしょうか。
九州では南部で九州フィナンシャルグループ傘下の鹿児島銀行と宮崎銀行が火花を散らしています。
お互い薩摩藩の版図をエリアとしていましたから愛憎深しというところでしょうか。
一方、大分では大分銀行が他行の侵攻に苦しんでいます。
北からは福岡銀行、北九州銀行、西日本銀行、
南からは宮崎銀行、さらに四国から海峡を渡って伊予銀行が攻め込んできています。
いわば草刈り場です。
大分銀、宮崎銀が十八銀の今後のFFG内での待遇をどう見るのでしょうか。
FFGはそれも見越して決して粗雑には扱わないはずです。
そして、大分銀、宮崎銀のFFG参加を期待しているはずです。
(ちなみにFFGのトップと大分の醤油屋さんは親戚関係にあり、
大分の醤油屋さんが大分銀とFFGの仲人をする可能性もあると思います)
ただ、福銀にライバル心めらめらの西日本銀は黙ってはいないでしょう。
持ち株会社に移行することで統合をしやすくする土壌を既に整えているからです。
また、「競争相手と手を結ぶのが一番のコスト削減につながる」という名言を残した
十八銀の森頭取のように宮崎銀と鹿児島銀が手を結ぶ可能性もゼロではないでしょう。
佐賀銀行も残っています。
九州の地銀統合、今後数年で
さらに各県の金融機関の勢力図が変わることでしょう。 Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
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コメント 2

えと

大分銀行と宮崎銀行の合併はどう?
by えと (2016-03-18 14:07) 

koharu

うーん
ちょっと調べてみますね。
宮崎はFFGに親近感ありますね。
大分がどうでしょうかね。
by koharu (2016-03-18 17:07) 

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