快晴も風冷たし 銀行について書きます [地域金融]
今日の福岡は快晴です。
しかし、風が冷たい。
昨日見て回ったのですが桜も開花準備はO.K.ってな感じなのですが、
足踏み状態ですね。
来週、気温も上がるみたいなので半ば意向に満開でしょうね。
さて、今日は十八銀行のこと、長崎のことについて書きます。
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)との統合会見からしばらく時間が経過して
福銀、十八銀双方の頭取の話もちらほら出てきていますね。
十八銀の森頭取は統合直前に鹿児島銀行の上村頭取にその意向を伝えています。
両行は管理職の交流会「つばさ会」で意見交換を続けるなど、
関係は深かったとされているからですね。
大方の見方は「鹿児島銀行と肥後銀行の九州フィナンシャルグループ(九州FG)に
十八銀も入るだろう」でした。
しかし、昨年末にはどうも筑邦銀行(久留米市)と佐賀銀行(佐賀市)に
FFGとの統合の意向を伝えていたようですね。
両行とはシステム(ユニシスのバンクビジョン)の共同化を一緒にやってきた仲ですからね。
鹿児島銀行も後にバンクビジョンに入りますが、
「当初からやってきた両行には最初に義理を通そう」という
十八銀の森頭取の実直な性格が表れていますね。
痛いのは十八銀を取り入れFFGに対抗しようとしていた九州FGでしょうね。
福岡で福銀をライバル視する西日本シティ銀行(福岡市)も
統合がしやすいように今年10月に持ち株会社化に移行しますから
「あいたー」と思っているでしょう。
残りの銀行は、佐賀、筑邦、宮崎に大分です。
さあ、国取り合戦の幕開けです。
と、個人的には思いますが皆さんはどう思われますか?
しかし、風が冷たい。
昨日見て回ったのですが桜も開花準備はO.K.ってな感じなのですが、
足踏み状態ですね。
来週、気温も上がるみたいなので半ば意向に満開でしょうね。
さて、今日は十八銀行のこと、長崎のことについて書きます。
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)との統合会見からしばらく時間が経過して
福銀、十八銀双方の頭取の話もちらほら出てきていますね。
十八銀の森頭取は統合直前に鹿児島銀行の上村頭取にその意向を伝えています。
両行は管理職の交流会「つばさ会」で意見交換を続けるなど、
関係は深かったとされているからですね。
大方の見方は「鹿児島銀行と肥後銀行の九州フィナンシャルグループ(九州FG)に
十八銀も入るだろう」でした。
しかし、昨年末にはどうも筑邦銀行(久留米市)と佐賀銀行(佐賀市)に
FFGとの統合の意向を伝えていたようですね。
両行とはシステム(ユニシスのバンクビジョン)の共同化を一緒にやってきた仲ですからね。
鹿児島銀行も後にバンクビジョンに入りますが、
「当初からやってきた両行には最初に義理を通そう」という
十八銀の森頭取の実直な性格が表れていますね。
痛いのは十八銀を取り入れFFGに対抗しようとしていた九州FGでしょうね。
福岡で福銀をライバル視する西日本シティ銀行(福岡市)も
統合がしやすいように今年10月に持ち株会社化に移行しますから
「あいたー」と思っているでしょう。
残りの銀行は、佐賀、筑邦、宮崎に大分です。
さあ、国取り合戦の幕開けです。
と、個人的には思いますが皆さんはどう思われますか?
春めく福岡と金融機関の動き [地域金融]
今日の福岡は昨日の快晴とはうってかわって朝から雨です。
ですが気温は高く、日に日に春の足音が聞こえてきます。
桜の名所、舞鶴公園では桜の花びらもちらほらほころんでいます。
さて、福岡銀行を中心とするふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が
長崎の十八銀行(長崎市)と統合することになりました。
正確にはFFG傘下の親和銀行(佐世保市)と合併し、その後グループ入りですが。
この統合、FFGのこれまでの戦略とはひと味違います。
親和銀行や熊本ファミリー銀行(現熊本銀行)は救済型の統合でしたが、
十八銀はそこまで行き詰まってはいませんでした。
この統合は昨今の金融再編の先を見据えたものだといえるでしょう。
つまり、他の健全行への声かけがしやすくなると言うことです。
FFGの意向としては
「その地域を任せる拠点銀行として扱いますから、ぜひともグループ入りして下さい。
手荒なことはせずに優しく優しく扱いますから〜」と言った感じでしょうか。
九州では南部で九州フィナンシャルグループ傘下の鹿児島銀行と宮崎銀行が火花を散らしています。
お互い薩摩藩の版図をエリアとしていましたから愛憎深しというところでしょうか。
一方、大分では大分銀行が他行の侵攻に苦しんでいます。
北からは福岡銀行、北九州銀行、西日本銀行、
南からは宮崎銀行、さらに四国から海峡を渡って伊予銀行が攻め込んできています。
いわば草刈り場です。
大分銀、宮崎銀が十八銀の今後のFFG内での待遇をどう見るのでしょうか。
FFGはそれも見越して決して粗雑には扱わないはずです。
そして、大分銀、宮崎銀のFFG参加を期待しているはずです。
(ちなみにFFGのトップと大分の醤油屋さんは親戚関係にあり、
大分の醤油屋さんが大分銀とFFGの仲人をする可能性もあると思います)
ただ、福銀にライバル心めらめらの西日本銀は黙ってはいないでしょう。
持ち株会社に移行することで統合をしやすくする土壌を既に整えているからです。
また、「競争相手と手を結ぶのが一番のコスト削減につながる」という名言を残した
十八銀の森頭取のように宮崎銀と鹿児島銀が手を結ぶ可能性もゼロではないでしょう。
佐賀銀行も残っています。
九州の地銀統合、今後数年で
さらに各県の金融機関の勢力図が変わることでしょう。
ですが気温は高く、日に日に春の足音が聞こえてきます。
桜の名所、舞鶴公園では桜の花びらもちらほらほころんでいます。
さて、福岡銀行を中心とするふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が
長崎の十八銀行(長崎市)と統合することになりました。
正確にはFFG傘下の親和銀行(佐世保市)と合併し、その後グループ入りですが。
この統合、FFGのこれまでの戦略とはひと味違います。
親和銀行や熊本ファミリー銀行(現熊本銀行)は救済型の統合でしたが、
十八銀はそこまで行き詰まってはいませんでした。
この統合は昨今の金融再編の先を見据えたものだといえるでしょう。
つまり、他の健全行への声かけがしやすくなると言うことです。
FFGの意向としては
「その地域を任せる拠点銀行として扱いますから、ぜひともグループ入りして下さい。
手荒なことはせずに優しく優しく扱いますから〜」と言った感じでしょうか。
九州では南部で九州フィナンシャルグループ傘下の鹿児島銀行と宮崎銀行が火花を散らしています。
お互い薩摩藩の版図をエリアとしていましたから愛憎深しというところでしょうか。
一方、大分では大分銀行が他行の侵攻に苦しんでいます。
北からは福岡銀行、北九州銀行、西日本銀行、
南からは宮崎銀行、さらに四国から海峡を渡って伊予銀行が攻め込んできています。
いわば草刈り場です。
大分銀、宮崎銀が十八銀の今後のFFG内での待遇をどう見るのでしょうか。
FFGはそれも見越して決して粗雑には扱わないはずです。
そして、大分銀、宮崎銀のFFG参加を期待しているはずです。
(ちなみにFFGのトップと大分の醤油屋さんは親戚関係にあり、
大分の醤油屋さんが大分銀とFFGの仲人をする可能性もあると思います)
ただ、福銀にライバル心めらめらの西日本銀は黙ってはいないでしょう。
持ち株会社に移行することで統合をしやすくする土壌を既に整えているからです。
また、「競争相手と手を結ぶのが一番のコスト削減につながる」という名言を残した
十八銀の森頭取のように宮崎銀と鹿児島銀が手を結ぶ可能性もゼロではないでしょう。
佐賀銀行も残っています。
九州の地銀統合、今後数年で
さらに各県の金融機関の勢力図が変わることでしょう。
十八銀行がふくおかフィナンシャルグループ入り決断 九州の他の金融機関に影響も [地域金融]
十八銀行(長崎市)が福岡銀行(福岡市)、熊本銀行(熊本市)、親和銀行(佐世保市)を傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の傘下に入ることが明らかになりました。
これまでは県の中央部に位置する大村を境に県北は親和、県南は十八という暗黙の了解がありましたが、親和銀行がFFGの傘下に入ってからは強烈な営業攻勢をかけられ、苦しい状況が続いていました。今回の経営統合はこれまでの救済型のものではなく、「まだまだ財務体質は良好だけれども、長い目で見れば人口減少などによる地域経済の衰退が経営に甚大な影響を及ぼす」という十八銀行の判断によるものだといえます。また、FFGの判断には「十八銀行に長崎エリアの担当を任せよう」という意志が見え隠れしています。
FFGのこの一手は長崎県全域を手中にするというよりも、もっと大きな意味を含んでいます。九州で進む金融機関の統合の動きに加味していない、大分銀行(大分市)や宮崎銀行(宮崎市)に対するメッセージのようにも見えます。「FFGは専制君主的な統合、支配はしない。地域を任せるような緩やかな連合体を目指す」と。これにより北九州銀行(北九州市)や西日本シティ銀行(福岡市)、福岡銀行、伊予銀行(松山市)などによる草狩り場となっている大分の盟主、大分銀行や九州フィナンシャルグループの鹿児島銀行(鹿児島市)に攻めたてられている宮崎銀行は一定の判断をしやすくなるでしょう。
経済規模に比して金融機関の多い地域では、日銀のマイナス金利政策も影響してこのような統合が今後も増えることになるとみられています。何はともあれ、利用者の利便性を第一に考えてもらいたいところです。
これまでは県の中央部に位置する大村を境に県北は親和、県南は十八という暗黙の了解がありましたが、親和銀行がFFGの傘下に入ってからは強烈な営業攻勢をかけられ、苦しい状況が続いていました。今回の経営統合はこれまでの救済型のものではなく、「まだまだ財務体質は良好だけれども、長い目で見れば人口減少などによる地域経済の衰退が経営に甚大な影響を及ぼす」という十八銀行の判断によるものだといえます。また、FFGの判断には「十八銀行に長崎エリアの担当を任せよう」という意志が見え隠れしています。
FFGのこの一手は長崎県全域を手中にするというよりも、もっと大きな意味を含んでいます。九州で進む金融機関の統合の動きに加味していない、大分銀行(大分市)や宮崎銀行(宮崎市)に対するメッセージのようにも見えます。「FFGは専制君主的な統合、支配はしない。地域を任せるような緩やかな連合体を目指す」と。これにより北九州銀行(北九州市)や西日本シティ銀行(福岡市)、福岡銀行、伊予銀行(松山市)などによる草狩り場となっている大分の盟主、大分銀行や九州フィナンシャルグループの鹿児島銀行(鹿児島市)に攻めたてられている宮崎銀行は一定の判断をしやすくなるでしょう。
経済規模に比して金融機関の多い地域では、日銀のマイナス金利政策も影響してこのような統合が今後も増えることになるとみられています。何はともあれ、利用者の利便性を第一に考えてもらいたいところです。