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JR九州 10月25日上場へ〜その3 [企業動向]

JR九州の上場に関する関連情報です。

10月半ばにも東証に上場することはお知らせしましたが、

ようやく上場日が決まったようです。


image1.JPG


東京証券取引所はJR九州の上場を

10月25日とする方針を固めました。

時価総額は5000億円に上るとみられ、

今年、LINEに次ぐ大型上場になります。






鉄道会社はマーケット的には

ディフェンシブ銘柄に分類されますので、

これからの不安定な市場においては人気になるかもしれません。


JR九州は鉄道事業は

これまでずっと赤字でした。

今期以降は決算で黒字になりましたが

それは圧縮した資産価値で減価償却費を査定するため。

コストが大幅に減って17年3月期は鉄道事業が黒字に転換するというわけです。


人口が将来的に減少していく中、

鉄道事業の大幅な売上増は見込めません。

マンション販売や駅ビル、ドラッグストアなどの非鉄道事業で

どのように稼ぐかが問われていますね。




詳細は以前決算期時で書いております。↓

JR九州の連結決算は売上高が前期比5・8%増の3780億円、
経常利益は25・3%増の320億円でともに過去最高を更新。
訪日外国人の鉄道利用が増えたほか、
ホテルやドラッグストアが好調だった。
JRおおいたシティの開業効果も寄与した。

ただ、純損失は4330億円の大幅赤字だった。
これは民営化時に国から受けた3877億円の
経営安定基金を16年3月期にすべて取り崩し、
主に九州新幹線の設備を保有する
鉄道・運輸機構(横浜市)からの貸付料(借入金)を一括で返済したため。

これまでJR九州は鉄道事業で黒字が見込めなかったため、
経営安定基金の運用で赤字分を補ってきた。
今秋の上場を前に、国に返還せずに使用することが認められていた。

これにより
基金の運用益による赤字補填ができなくなるため、
鉄道事業の固定資産を減損処理。
5462億円の特別損が巨額赤字の要因になった。
ただ、減価償却費の減少や機構への返済もなくなるため、
17年3月期は営業利益が317億円分改善されることになる。
鉄道事業の営業利益は226億円の黒字になる見込みで、
実現すれば初の営業黒字となる。

─というわけです。


ところで

JR九州は駅舎や小規模事務所などで使う低圧電源を

九電から新電力に変更することを決めました。

その数3800のうち1000カ所です。

九電にとってJR九州は上顧客です。


今後、高圧電源をどうするか?

上場を前に少しでも収益を改善させようとする、

または改善させようと努力する姿を国にみせようとする

JR九州の次の一手に注目です。

低圧電力の切り替えは九電にも暗黙のメッセージ、

プレッシャーになるでしょうね





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