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十八銀行がふくおかフィナンシャルグループ入り決断 九州の他の金融機関に影響も [地域金融]

 十八銀行(長崎市)が福岡銀行(福岡市)、熊本銀行(熊本市)、親和銀行(佐世保市)を傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FFG)の傘下に入ることが明らかになりました。
 これまでは県の中央部に位置する大村を境に県北は親和、県南は十八という暗黙の了解がありましたが、親和銀行がFFGの傘下に入ってからは強烈な営業攻勢をかけられ、苦しい状況が続いていました。今回の経営統合はこれまでの救済型のものではなく、「まだまだ財務体質は良好だけれども、長い目で見れば人口減少などによる地域経済の衰退が経営に甚大な影響を及ぼす」という十八銀行の判断によるものだといえます。また、FFGの判断には「十八銀行に長崎エリアの担当を任せよう」という意志が見え隠れしています。
 FFGのこの一手は長崎県全域を手中にするというよりも、もっと大きな意味を含んでいます。九州で進む金融機関の統合の動きに加味していない、大分銀行(大分市)や宮崎銀行(宮崎市)に対するメッセージのようにも見えます。「FFGは専制君主的な統合、支配はしない。地域を任せるような緩やかな連合体を目指す」と。これにより北九州銀行(北九州市)や西日本シティ銀行(福岡市)、福岡銀行、伊予銀行(松山市)などによる草狩り場となっている大分の盟主、大分銀行や九州フィナンシャルグループの鹿児島銀行(鹿児島市)に攻めたてられている宮崎銀行は一定の判断をしやすくなるでしょう。
 経済規模に比して金融機関の多い地域では、日銀のマイナス金利政策も影響してこのような統合が今後も増えることになるとみられています。何はともあれ、利用者の利便性を第一に考えてもらいたいところです。 Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
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